ラスベガスの「はの」です。
毎年11月になると、地元福岡の郊外に相撲部屋ができて、東京から力士の方々が遙々とこの地にやってきていたコトを思い出します。
当時感じていた相撲のイメージは、(怒られるかもしれませんが)祖父母が観るスポーツ。
しかし、40歳半ばにして観たNetflixがきっかけで、東京の両国国技館で大相撲9月場所を観戦するという行動にまで出てしまいました。
相撲にはあまり興味がないけど、一生に一度は会場で観戦してみたい!
という方へ向けて(私よ)、大相撲観戦で感じたコト、外国人が不思議に思ったコトを書いてみたいと思います。
そんな私はアメリカ在住約18年、ラスベガスでは旅行関係の仕事をしています。
そでは早速初めて行きましょう!
相撲に興味を持ったきっかけ
大相撲に興味を持ったきっかけはこの3つです。
ラスベガス海外公演
Netflix
次に興味を持ったきっかけは、
夫から「日本のお相撲がNetflixでドラマになっているから観たい、観たい!」と言われ二人で観たのが2023年のSanctuary。
主人公が相撲部屋の親方にスカウトされ相撲の世界に飛び込みそこで起こる出来事を紹介している作品、このドラマが面白かった!
相撲界ってこんな世界なのかなと想像してしまうような人間模様、相撲部屋の様子、力士が食べる食事、共同生活、勝負の世界など、全てが未知の世界ですっかりはまってしまいました。
このドラマに出演している役者さんの演技が素晴らしい。まだ観ていない方は是非Netflixで観てみて下さい。
Youtube
NetflixでSanctuaryを観てからはすっかり相撲にはまった夫、夫につられてYoutubeで大相撲や相撲部屋の動画を一緒に見るようになりました。
その中でも一番のお気に入りは二子山部屋のYoutubeチャンネル。
若い力士の方々が厳しいトレーニングをしている場面や普段の生活や食事風景を見ると、親元から離れて相撲という修行に励む姿はなんだか現代の私達が忘れていたような学びがあります。
そしてその裏側では(恐らく同年代の)親方や女将さんが厳しくかつ優しくお弟子さんを指導している姿があり、応援しないわけにはいかない、そんな感情が芽生えてきました。
このYoutubeでは大相撲が行われていない月に行われる合宿などを見ることができて、場所が行われていない月はこのようなトレーニングをしているのだなと知ることができて、さらに相撲に興味が湧いてきます。
今では夫は二子山の力士の名前を全員覚えて、場所が始まると「Rouga~~~~!」とテレビに向かって叫んでいます。最近では、相撲のしきたりや有名力士の名前などを私に説明してくれています。
両国国技館の様子
日本の伝統文化である大相撲は敷居が高い雰囲気がありました。
加えてテレビや映画を観て興味が湧いた程度で会場へ行くと、熱心なファンは憤慨されるのでないかという心配もありましたが、そんなことは一切ありませんでした。興味があれば(ルールを守って)誰でも行っても良し。
そして相撲は神事と言われる通り、一歩会場に足を踏み入れるとなんとも言えない澄み切った空間の中から、高々と声の通った呼び上げの方の声が響き渡り、テレビで観るのと全然違うという雰囲気を感じました。
色々な販売場所と方法がありますが、オンラインで先行抽選で購入すると、第一希望の日にちでチケットを手配することができました。
・マス席(S,A,B,C)15,000円~78,000円前後(人数によって異なる)
・イス席(S,A,B,C)2500円~10,000円
・ボックス席 60,000~70,000円前後
ラスベガスで行われる格闘技やイベントへ行くと需要と供給でその時々の料金が大幅に変わるダイナミックプライシングが取り入れられていることが多く、シルクドソレイユなどの1日2回週5日公演の常設ショーであっても、1枚$150~なのでこの価格設定は比較的に安いのではないかと感じました。
1階席をご購入されていらっしゃるお客様の多くは、午前中にはまだ会場にきていないので、午前中にできる海外のお客様用の文化体験として、値段をおもいっきり上げて英語が話せる元力士さんがガイドとなり、弁当&ツアー会社や一般のお客様が入れない所を案内し、土俵の近くに椅子席を用意すればいいのにな~と思いました。
今回楽しみにしていた二子山部屋の狼雅さんの取り組みはホテルの部屋から観たので、次回は会場で観たいものです。
外国人が感じた面白さ&不思議
今回初めて大相撲を観戦したアメリカ人の夫が、会場で感動して話をしてくれたコト、気が付いたコトを箇条書きでご紹介させて頂きます。
相撲の面白さ
・勝ち負けがはっきりしていて分かり易い
・力士は負けても観客の前で文句を言わない
・重量に関係なく戦う
・力士は喜怒哀楽を表に出さない
・昔からの伝統が残っている
不思議に思ったコト
・土俵が高くて危険すぎる
・懸賞金を観客の前で受け取る
・普段は大人しい日本人が座布団を投げ合う
・土俵回りの危険地帯に皆が大人しく正座をしている
・土俵回りに座っていて怪我をした人から訴えられないのか
・会場には広告がほぼない
・ます席でお客さんが長時間座っているが足腰は痛くないのだろうか(地面に座る文化習慣がない為)
・日本の道路や駅はほぼ英語で案内があるのに、この会場には英語の案内がほぼない
・どこで収益を得ているのだろうか
・観戦しやすい1階席は午前中は空席のままでもったいない。
不満に思ったコト
・下の階級の力士の対戦表がない
(訂正:最近ウェブ上に対戦表があることが分りました)
・2階の客席に行く階段の高さが2段ずつ異なる為に転倒しそう
(実際に行くと分かるのですが、階段の高さが例えば20cm, 15cm, 20cm,15cmとなっている)
会場で夫が横からこのような事をコソコソと伝えてくるので、そんなの知らんよと言いつつ私も何故だろうと思う事もありました。
ちなみに会場では対戦表をどこを探しても見つからなかったので、応援している二子山部屋の取り組みを全て見逃したと残念がっていました。次回は午前中から1階席の通路脇で観たいものです。
追記:最近アメリカのスポーツチャンネルでやっていたSumo Clubを見つけました。これを観ていると夫が横からコソコソ話していたものを全て取り入れているようなお相撲で、日本の大相撲に似てはいるものの雰囲気が異なります。
外国人が不思議に思う相撲を全て取り入れるとSumo Clubになるのだなと感じました。
日本の将来を担うのは大相撲と観光
3月大阪:3月10日~24日
5月東京:5月12日~26日
7月名古屋:7月14日~28日
9月東京:9月8日~22日
11月福岡:11月10日~24日