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ラスベガスの「はの」です。
ラスベガスでは、毎年1月に世界最大級のテクノロジー関連のコンベンションCES(Consumer Electronics Show)が開催されています。
2025年のCESは、1月7日(火)から10日(金)までの4日間で行われ、166の国や地域から約14万人以上が参加しました。会場には約4500を超える展示が並び、1442のスタートアップや6000以上のメディアが集結し、2025年の幕開けを飾る大イベントとして、各業界で大きな注目を集めています!
今年は、日本のメディアで大きく取り上げられていましたので、
友達が参加しているCESって一体何?
どのような企業が参加しているの?
私も参加してもいいのかな?
と、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、CESを初めて知る方、参加経験のない方に向けて、会場の様子、展示品、日本からの出展企業などをわかりやすくご紹介します。
そんな私はラスベガス在住20年、現在も旅行関連の仕事をしながらラスベガスの魅力を発信しています。
それでは、さっそく始めていきましょう!
※目次を開くと、ご興味のある項目だけを読むことができます。
CES2025 基本情報
CES(Consumer Electronics Show)は、世界中にある大小のハイテク企業が一堂に集まり、商品の展示や商談が行われる見本市・国際会議・セミナーが行われる場所です。
毎年、ラスベガスのコンベンションセンター(以下、LVCC)を中心に行われており、一昔前までは「家電のコンベンション」と言われていましたが、最近では家電にとどまらず、自動車・ゲーム・美容・通信・旅行・医療・農業・ペット・エンターテイメント・マーケティングと、全ての業界に関連したテック系のスタートアップからグローバル企業が集結します。
(プールを掃除するロボット)
各会場で、展示の他にもセミナーや商談が行われ、ネットワーク作りの場としてもこのコンベンションの役割があります。
メイン会場であるLVCCを中心に、ベネチアンホテル、アリアホテル等でも行われていますので、この期間は、CESのバッジを首からぶら下げた参加者で、ラスベガスは盛り上がります。
このコンベンションは業界限定のクローズドマーケットなので、一般には公開されていませんが、学生、教育関係者、政府、投資家、メディア、コンテンツクリエーターに加え、登録費を支払うと参加することができます。
LVCC
ラスベガスの中心部に位置するコンベンション会場LVCC。世界規模の展示会、カンファレンス、トレードショーなどが開催される施設で、ラスベガスの観光局(Las Vegas Convention and Visitors Authority, LVCVA)が所有しています。
2015年に、リビエラホテルが閉鎖した跡地をLVCVAが購入し、その場所に2021年にウエストホールが新しく建てられています。
2025年現在は、ノースホールの改装工事が行われており、ラスベガス観光局はラスベガスの中心的な観光とMICE (Meeting、Incentive、Convention Exhibition)の事業を担っているのです。
バッジピックアップ
さて、当日の様子をバッジの受け取りからご紹介していきます。
(ハリーリード国際空港・ターミナル3)
今年は、日本からラスベガスへアメリカン航空が直行便を運航していましたので、空港でバッジのピックアップを行いました。
ターミナル3には、国際線出入口と国内線出入口にバッジピックアップのデスクが設けられてあり、CESから送られてきたQRコードと身分証明書を係員に提示すると、30秒でバッジが印刷されました。
これで準備完了。
※ターミナル1は、バゲージクレームの中央辺りに大きなデスクが出来ていました。CESのような世界規模のコンベンションになると、空港や主要ホテルの中にも案内書やバッジピックアップのデスクがあります。
交通機関
会場までの交通機関は、ライドシェア、タクシー、バス、モノレール等があり、これらはコンベンション期間中に限らず、ラスベガスでは一年中運航しています。
注意:ライドシェアが身近な交通手段として利用する方が多くなりましたので、空港や各ホテルの乗り場はとっても混雑しています。
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またLVCC会場内では、Vegas Loopというイーロンマスクさんの会社Borging Companyが地下鉄のような地下道を掘っていて、歩くと10分の所を3分で目的地に連れて行ってくれます。
会場間は、大型のシャトルバスが運行されており、CES期間中はラスベガスのバス会社だけでは足りず、ユタ州、カリフォルニア州、アリゾナ州などからも応援に駆け付ける程です。
出展企業
2025年のCESは45,000以上もの展示があり、会場を見渡すと、その出展数の多さに圧倒されてしまいます。1日では見て回れる数ではありませんので、会場で見つけた展示を写真でピックアップしました。
LVCC会場
Panasonic
パナソニック日本本社や海外支店から、多くの社員さんが展示会場で働いていました。パナソニックといえば、日本を代表するグローバル電気メーカーで、エアコン、掃除機、空気洗浄機、美容家電、電子部品等のなどの展示がありました。
LG
韓国を代表するグルーバル企業です。アメリカの家電はLGの製品が多いです。家電製品はもちろんのこと、テレビやスマホの画面で使われるOLEDディスプレイには、高い技術を持っているそうです。
AFEELA
ソニー社とホンダ社が共同で設立したEV自動車のブランド。ソニーがセンサー・エンターテインメント・AIなどの技術を開発して、ホンダは車両設計と製造を担当しているそうです。2025年から北米で発売されるAFEELA 1の価格は、$89,900~(約1,420万円)と、発表されていました。
SONY
ソニーとPixomondoが共同開発した車両撮影のプラットフォームPXO AKIRAの展示。このシステムを使うことにより、映画やテレビの車両シーンの撮影がよりリアルに行うことができるそうです。SONYでは、もちろんゲーム関係の展示もあって賑わっていましたよ。
TCL
TCL(The Creative Life) は、中国を拠点とするグローバル家電メーカーで、アメリカではよく見るブランドです。手頃な価格と高い性能で、特に北米やヨーロッパ市場で人気があり、Costcoでは、TCLの75インチテレビが、税抜きで$599.99程で画像が良かったです。
ZOOX
Amazonの傘下になっているZoox、自動運転の技術の開発をしている会社です。
ハンドルやペダルは一切なく、完全に無人自動運転として設計されています。今年中には、ラスベガスでZOOXの無人タクシーが始まるそうです。この車を利用する場合は、専用のアプリを使って車を呼び、車内での温度調整や音楽を操作するのもアプリだそう。実際に乗ってみると、想像よりも遥かに広く、観覧車の中にいるような雰囲気もあり、観光地での短い移動手段には良いと感じました。
Suzuki
コンパクトで実用的な日本車といえばSuzukiの軽自動車。日本に帰省すると、大都会から田舎の街まで、Suzukiの軽自動車を見ない日はないという程、どこでも走っていますよね。
現在、Suzuki社では、アメリカカリフォルニア州にあるスタートアップ企業Glydways社と共に、専用のレーンを走る電動車両を開発したり、オーストラリアのApplied EV社と共に、ジムニーの車体下の部分を元にして、自動運転の電動台車「Blanc Robot(ブランクロボット)」を開発しているそうです。こちらの展示場では、Suzuki日本本社からやってきたご担当の方から詳しく説明を伺うことができました。
GARMIN
GARMINといえばアメリカのGPSの会社で、GPS技術を利用した製品を開発販売しています。今でこそGoogle Mapが登場して、ある程度の道路状況は確認できますが、アメリカでロードトリップをする場合は、GARMINのカーナビがないと不安になる箇所があります。こちらでは、車載GPSナビゲーションシステムやバックアップカメラなどが展示されていました。
Venetian会場
Venetianの会場では、各国政府が支援しているパビリオンやスタートアップの企業が集まっていて、日本からは、約60企業の方々がJapan Pavilion(ジャパンパビリオン)とJ-Techが出展していました。
Japan Pavilion
JETRO(日本貿易振興機構)が主催するJ-Startupの展示会場です。2025年は31社もの企業が選ばれいました。
当日は、デザイナー・アーティストMitsumeさんによるパフォーマンスも行われていました。Japan Pavilionでは、車イスで実演をされていたこちらの会社に目が留まりました。
The Way Design LLC
愛知県からご参加のThe Way Design LLC社です。Push Assist for wheelchars押シスト!のデモンストレーションが行われていて、野外で手動の車イスを押す時、緩やかな坂であっても押す側は大変なんですよね(義母が車イス生活でしたのでよく分かる)。
こちらの製品を取り付けると、介助者側が電動で車イスを動かすことができるので、とっても楽に移動するコトができました。
Japan Pavilionは、凄く賑わっていましたので、その間にお隣にあるJ-Techの展示場へ進みました。
J-Tech
JAPAN TECHでは、総勢31社の展示があり、日本各地からやってきた企業の社長さんやご担当者さんが自社の商品説明にあたっていました。
SPACEONE
福島県に本社があるSpace One社です。次世代の水上ドローンARIELは、水上のエンターテイメントとして注目されており、音楽に合わせて水面を移動しながら光を発し、水辺で行われる花火大会のようなイベントを地上からも盛り上げることが出来るそうです。
ドローンと言えば、空中に浮いているものを想像していましたが、水上ドローンはこれまで実際に見た事がありませんでしたので、興味深いものでした。
ラスベガスのホテルでは、水を使ったショーや夜間のプールパーティー等も開かれていますので、水上ドローンで音楽に合わせて光が動いたら、水面、地上、空中とそれは幻想的なエンターテイメントになるだろうなと想像しました。
OKUMA DRONE
福島県に本社があるOKUMA DRONE社では、水素燃料ドローンの研究開発されており、40キロものバッテリーを積んだドローンで、山間部への輸送や災害時の荷物運搬などができるドローンを開発されているそうです。
Kyushu Instite of Technology, Omni-Directional Mobility Platform
福岡県からご参加のTriOrb Inc.(トライオーブ)社です。九州工業大学と共同で開発されている全方向移動装置という移動ロボットを研究開発されていらっしゃるそうです。
実際にどのように動くのかを見せて頂くと、丸い球型の装置が付いているのでカーペットの上でも360°の方向へ動くことができ、工場内で荷物の搬送、人と一緒に働くサービスロボット等として活用できるそう。
CES Innovation Awards
最後に、CES 2025のイノベーションアワードが一同に展示されている会場へやってきました。
CESイノベーションアワードは、CESで発表された製品やサービスで革新的な製品や技術に贈られる賞で、評価の基準は、技術革新、デザイン、ユーザー体験等が考慮されています。
受賞製品は、家電、スマートウォッチやヘッドセット等のウェアラブル技術、自動車技術、AI、ロボティクス、ヘルスケアなどのカテゴリーで、このアワードに選ばれると、製品の認知度が上がるのはもちろんのこと、販売促進にもつながるそうです。
2025年CESでは、海外メディアで話題になっていた日本の製品をご紹介。
エレキソルトスプーン
キリンホールディングスが開発した製品で、次世代型の調理・食事サポートのデバイスだそうです。この製品は、電気の力を利用して味覚に影響を与える技術があり、特に塩味を強調する効果があるそう。
エレキソルトスプーンは、微弱な電流を使って舌の味覚を刺激して、塩味を感じやすくする技術が取り入れられているようで、これによって、実際の塩分量を減らしながらも、塩味をしっかり感じられるようになるそうです。
MIDBAR
こちらのAirFarm(エアファーム)は、韓国のMidbar社が開発した世界初のインフレータブル(空気注入式)農場です。この設営は半日もあればどこでもできるそうで、その後は即お野菜を栽培することが可能になるそうです。
スマホを使って、水・電気・換気の管理ができ、テクノロジーを使った農業の未来を感じました。
その他にも、会場には3400以上の中からアワードに選ばれた製品がズラリと並んでいて、ゼロから1を生み出す技術は素晴らしいなと思いました。
CES2025まとめ
こちらの記事では、CES2025に参加して、会場で見たモノを中心にご紹介させて頂きました。
各業界のトレンドや技術などを知るコトができ、普段は在宅ワークで1日中誰とも話をすることなく仕事をしていますので、このようなコンベンションに参加すると、日本各地から遙々ラスベガスへやってきた方々とお話しができて、人と人との繋がりを感じ嬉しくなります。
最後になりますが、来年のCESの日程は既に決まっていますので、会場で会えることを楽しみにしています!
2026年CESの日程:1月6日~10日
最後まで読んで下さってありがとうございました。
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